「ANDPAD 料金」で検索すると、月額の具体的な金額が書かれた記事がいくつも出てきます。ところがそれらの数字は、ANDPAD の公式サイトには載っていません。この記事では、公式サイトに何がどこまで書かれているかを、確認できたものだけ挙げます。見積もりを取る前の準備としてお使いください。
公式に書かれていること ── 料金体系は3つで構成される
ANDPAD の公式の料金ページには、費用が「初期費用・月額費用・オプション費用」の3つで構成されると記載されています。これが、公式で確認できる料金体系のすべてです。
| 知りたいこと | 公式サイトでの記載 |
|---|---|
| 料金体系 | 初期費用・月額費用・オプション費用の3構成 |
| 月額の金額 | 公開情報では確認できませんでした |
| 初期費用の金額 | 公開情報では確認できませんでした |
| 課金の単位(ID単位か定額か) | 公開情報では確認できませんでした |
| プラン名と、プランごとの内容 | 公開情報では確認できませんでした |
| オプション費用の内訳 | 公開情報では確認できませんでした |
| 協力会社アカウントの料金・上限 | 公開情報では確認できませんでした |
| 無料トライアル | 「無料トライアルは行っておりません」と明記 |
出回っている金額について
「月額◯◯円/◯◯ID」といった数字が複数のサイトに掲載されていますが、これらは公式サイトに記載のない情報です。出所は比較サイトや口コミサイトです。
金額が非公開なのは珍しいことではありません。導入規模や必要な機能によって構成が変わる商材では、個別見積もりが一般的です。問題は「非公開であること」ではなく、非公開のものに対して出回っている数字を判断材料にしてしまうことです。
社内で稟議を通すなら、必ず同社から直接見積もりを取り、その数字で比較してください。
見積もりを取るときに、必ず聞くこと
金額そのものより、何が増えると費用が増えるのかが重要です。施工管理アプリの費用は、契約したときより1年後に効いてきます。
1. 使う人を増やしたとき、費用は増えるか
施工管理アプリの料金は、アカウント数で決まる形が一般的です。実際、公式サイトで課金の考え方を明記している製品もあります。ダンドリワークは公式のよくある質問で「月額費用は使用するアカウント数(基本的には1人1アカウントを推奨)に合わせて費用が変わります」と記載しています。KANNA は公式の料金ページでプランごとの自社アカウント数を提示しています。
ANDPAD の課金単位については公開情報では確認できませんでしたので、直接お聞きください。聞き方としては「社員を10人増やしたら、月額はいくら変わりますか」が具体的で確実です。
2. 協力会社・施工店のアカウントは有料か
施工店が50社あれば、そのぶんのアカウントが要ります。ここが有料か無料かで、総額が大きく変わります。KANNA は公式の料金ページで他社アカウント数を無制限と記載しています。ANDPAD については公開情報では確認できませんでした。
3. いま使いたい機能のうち、どれがオプションか
ANDPAD は公式の製品一覧で、施工管理・チャット・引合粗利管理・受発注・請求管理・入退場管理・API連携などを、それぞれ別の製品として案内しています。
これは必要なものだけ選べるという利点でもあります。確認すべきなのは、自社がやりたいことが、いくつの製品にまたがるかです。見積もりを依頼するときに「日報から請求書まで出したい」「発注書も出したい」と具体的な業務で伝えると、構成と総額が正確に返ってきます。
4. 試せないなら、何で判断するか
ANDPAD の公式のよくある質問には「無料トライアルは行っておりません」と記載されています。無料で試せない製品は珍しくありません(御社専用に作る形の製品は、性質上どうしても初期費用が先に立ちます)。
確認するのは「試せるか」ではなく、試せない場合に何で判断材料を得られるかです。デモ、既存導入先の実データ、移行のリハーサル ── このいずれかを出してもらえるかを聞いてください。
乗り換えを検討している場合、追加で確認すること
すでに ANDPAD を使っていて別の製品を検討している場合は、料金のほかに移行が論点になります。
いま何を持っているかを、先に数える
移行の見積もりは、ほぼ件数で決まります。先に数えておくと、どこに相談しても話が早く進みます。
- 案件(工事)の件数 ── 過去分を含めて何件か
- 顧客・取引先の件数
- 現場写真の枚数 ── ここがいちばん重くなります
- 過去の請求・見積の件数
「移行できる」の主語が誰かを確認する
ここが最も食い違いやすい点です。「データ移行は可能です」という回答には、少なくとも3つの意味があります。
- エクスポート機能があるので、自社で取り出して自社で取り込める
- 取り出しは手伝うが、取り込みは移行先の仕事
- 提供元が全部やる
ANDPAD の公式のよくある質問には「データ移行は基本可能です」との記載があります。ただし誰が作業するのか、費用と対象範囲がどうなるのかについては、公開情報では確認できませんでした。この3つのどれなのかを必ず聞いてください。
業務が止まる時間を聞く
「切り替えの日に全部止める」前提だと、月末や繁忙期を避ける必要が出て、それだけで数か月遅れます。確認するのは、いまのツールと新しいツールを並走させられるかです。
参考:実際に移した例
愛知県の住宅設備・太陽光施工会社さま(施工店およそ50社・月500件規模)の実データです。
460,114枚の現場写真を移した
あわせて 案件 4,600件・顧客 5,000件・過去の請求 620件。期間は4〜6週間、業務が止まった時間は0分。移行作業は提供元が行い、件数は一件ずつ突き合わせて報告しています。
切り替え後、手作業だった事務が 月 239.2 時間 分アプリの中で終わるようになりました。事務の人数は 4.0人分 から 2.5人分 に変わっています。
| 聞くこと | なぜ聞くのか |
|---|---|
| 社員を10人増やしたら月額はいくら変わるか | 課金単位が分かる |
| 協力会社のアカウントは有料か | 施工店の数だけ効いてくる |
| やりたい業務は、いくつの製品にまたがるか | 総額と、二重入力が残るかが決まる |
| 試せないなら何で判断するか | デモ・実データ・リハーサル |
| 案件・顧客・写真の件数 | 移行費用がほぼこれで決まる |
| 移行作業をやるのは誰か | 「可能」の意味が3通りある |